よい布団を選びましょう

毎日の生活の基本は、きちんとした睡眠から始まり、睡眠に終わります。
しっかりしたお布団を選んでいればよく睡眠がとれ、毎日を快適に過ごすことができます。
ただ価格が高い布団がいい布団というのは間違った知識で、人それぞれに合う布団が違ってきます。
布団についてわからないことはどしどしご質問くださいませ。

心地よい眠りは美と健康の基本。快適な眠りを得るために。

人生の三分の一は睡眠時間。

心地よい眠りを得るために快適な寝具を選びましょう。
美しく健やかな体を保つために必要な「眠り」。
快適な睡眠が取れないと体がだるく、頭もスッキリしないし集中力も低下します。
また、よく睡眠不足は美容に悪いと言われますが、それはどうしてなのでしょうか?

私たちのからだには、一日をどういうリズムで過ごすかを決める体内時計が備わっています。毎朝同じ時間に目が覚めたり、同じ時間に眠くなる健康的な人は、この体内時計がうまく働いているといえます。ただ人間の体に備わっているリズムは、実は二十五時間周期であり、私たちはそれを外からの刺激などで、毎日二十四時間に調整して過ごしているのです。
外からの刺激というのは、例えば窓から差し込む朝日を浴びて、体が目覚めに向かうなどです。
朝起きが苦手な人は、遮光カーテンでないほうが、目覚めの刺激を得やすいでしょう。睡眠自体にもリズムがあります。睡眠には浅い眠りの「ノンレム睡眠」と深い眠りの「レム睡眠」とがあります。この二つが一セットとなって、一晩に四~五回、一定のリズムで繰り返されます。ノンレム睡眠は寝入りばなにあらわれる最初の眠りです。うとうと浅い眠りから深い眠りへと四段階を経て、また深い眠りから浅い眠りへと戻っていきます。この往復の一回はだいたい一時間~一時間半くらいで、第一~二段階くらいではまだ周囲の音が聞こえます。ノンレム睡眠では、眠りが深くなると脳も休息状態になります。
このノンレム睡眠が第四段階になった時に、私たちの体では成長ホルモンが分泌されます。

成長ホルモンは子供の成長に必要なだけでなく,成人の健康にも重要な役割を果たしています。成長ホルモンは「修復ホルモン」とも呼ばれ、怪我や潰瘍の修復・同化促進を行います。また肝臓を刺激してソマトメジンを生産させます。ソマトメジンは骨や軟骨の成長や回復を促したり、筋肉のタンパク合成を盛んにしたり、脂肪組織では脂肪分解を促進したりするホルモンです。怪我や病気をはじめ、肌荒れなどの修復にも、このノンレム睡眠は大切なのです。これらの体調を整えるホルモンが多量に分泌されやすい午後十時~午前二時の間にノンレム睡眠がとれるのが理想的です。

そして、ノンレム睡眠が終わるとあらわれるのがレム睡眠。これは十~二十分といった短いものです。眼球運動をともなうのが特徴で、閉じたまぶたの下で激しく小刻みに眼球が動きます。
夢を見るのはこの時です。夢を見る理由は明かではありませんが、有力説によれば、記憶の整理のためだとか。レム睡眠中に起こされ、夢をみることが出来ないと、記憶力が低下するという話もあります。快適な眠りのためには、快適な寝具選びが大切です。たとえば枕が高すぎたり、偏っていると、あごが引けた状態になるので、肩や首の筋肉へ負担がかかり、頭痛・肩こり・いびき等の原因になります。低すぎる枕では、頸椎を支えられないので負担がかかり、寝違えや肩こりを誘発する原因になります。

寝具に求められる機能にはまず保温性があります。特に冬場は寝床内の温度を一定に保つために保温性が高いものがいいでしょう。冬向けの保温性が高い寝具でも、吸湿性や浸透性がよければ暖かい季節にも使えます。そして吸収した水分を、速やかに空気中に放散出来るものを選びましょう。